2020/12/05 15:36
今回はわたしのブランドの内容とタイトルにある「古着」について聞いていただきたいのです。おこがましいことは百も千も承知です。。
わたしはリサイクルショップで働いておりました。そこでは毎日信じられないほどの古着がお客様から持ち込まれるわけです。ゴミ袋いっぱいに詰め込んだ古着、段ボールにいっぱい詰め込まれた古着、車にそのまま積んでカウンターでぶわーと広げられる古着。
そのほとんどが「捨てる」選択肢となり業者に渡す。そんな日常の中にいると単純に「どんだけ服買うのよ」と思うわけです。古着というとまだ偽善的ではありますが、なんというか
はっきり言うと「ゴミ」なわけです。
わたしは元々古着が好きです。歴史あるUK、USAの古着なんかも古着屋さんで服の歴史話を聞いては興奮してます。わたしにとって古着屋さんは美術館でもあり、図書館でもあり、映画館にもなる場所なんです。
古着を愛する古着屋さん。リサイクルショップを批判しているわけではないのですが、古着をただの商売の選択肢にしか感じていないお店。※私のいた職場はそうでした。
自分の価値観にある古着とあまりにも差があり数年で辞めたんですが、わたしは古着が「ゴミ」として扱われてきた場所にいたので、「死にゆく古着」を目の当たりにしていたわけです。
再度脚光を浴びる再ブレイク古着もいれば再ブレイクを果たすことなく落ちていく古着もある。
わたしは後者の味方になりたいと思いました。日の目を見ずに消えていく古着を少しでも救いたくて。
「死にゆく古着」の中にも素晴らしい古着はたくさんあったんです。少し手を加えてれば素敵なお洋服になる子達。
実はわたしはリサイクルショップで働きながらたくさんの衣装を製作しておりました。MV、舞台、ダンサー、コンテストなどの衣装を数多く携わらせていただきました。※衣装時代のこともいつか投稿します。
古着を救うすべは「リメイク」「再生」「再利用」だと思い、服をつくれるわたしはこれができると思い、仕事を辞め、衣装製作にお断りを入れ、1年間準備をして古着のリメイクブランド「KOH ISHIGURO」をスタートさせていただきました。
リサイクルショップで働いていた経験で、店頭に並んでいる古着も「あ、この子売れなかったら捨てられるのかな」とかもわかるんです。※埃のかぶった古着とかね。
全ての古着を救うなんて大それたことはできませんが、目に見えた古着は保護し、手を加えて「新たな価値」として進化させ、再脚光を浴びてほしいという気持ちで日々古着を探し、リメイク製作しております。
リメイクにはわたしの大好きなヴィンテージの古着や歴史ある古着とミックスさせたりすることで進化させております。
なんだかスカウトマンが原石を見つけて、プロデュースまで手掛ける!みたいな感じですね。。
KOH ISHIGUROは「ちょっと高い」ですブランドです。もちろん価格に見合う努力とコストをかけて製作しているつもりですが、リサイクルショップ時代に感じた「捨てられる服」は「安く大量販売された服」がほとんどだったことが要因でもあります。
高い服はなかなか捨てないですよね。わたしは自分のためにはほとんど服は買いません。ずっと長く着ています。それは「高い服だから」もひとつですが、高い服は重要な場面での登場が多いので「思い出」もたくさん蓄積されるんですね。それで捨てない。これがわたしの勝手な理論です笑
KOH ISHIGUROの服たちは一つ一つわたしが製作しております。スポットライトのあたらなかった古着たちを再び表舞台で輝くようにこれからも名もなき古着たちを見つけ、製作してまいります。
古着を愛してしまったゆえに。。。
12.7 21:00から販売スタート。現在徹夜で準備中ー!
リメイク服たちを見ていただけると古着たちもきっと嬉しいです!
よろしくお願いいたします。